オヤツ丸飲み


注意!!
一度与えた食べ物を途中で犬から奪うような事をしてはいけません。


出掛ける前、私はいつも「ゴメンよ」とモモにおやつを投げ与えてから出発するようにしています。
長持ちするのは特大のソフトササミ巻きガム。普通のガムに大きなソフトササミが巻きつけられた物です。
食いしん坊で早食いのモモが、完食までに5分はかかるような特大サイズの代物です。

ある日、いつもの通りオヤツを与えてからそれ今のうちと出掛けようとしましたが、忘れ物に気付き、チョット時間がかかりそうだったので一旦それを返してもらおうと思いました。
すでにハウスの中でオヤツを食べ始めているモモから「後であげるから返してね」と返却を迫ったところ、
「取られる!」と思ったモモは、なんと一気飲みを始めてしまったのです。
とても丸飲みできるようなサイズの物ではなく、してしまったら間違いなく喉を詰まらせ、最悪窒息死してもおかしくないようなデカイ代物です。

「!!!」
私は慌てて取り上げようとしましたが、返してと言ってから3秒後、すでに3/4は飲み込んでしまっており、無理やり回収するのは不可能な状況に陥ってしまったのです。
「死ぬ、、このままでは死んでしまう…!!」
可愛いモモが、元気なモモが、まさかこんなことで命を落としてしまうなどという事は、万が一にもあってはならない事です。

奪回を諦めたを私はすぐさま「よし!食べてよし!!」と、OKの指示を出しました。
こんなに切羽詰った真剣な指示は今まで出した事がありません。

するとモモは、飲み込んでいた特大ソフトササミ巻きガムを「の~~~ん」と手品のように口から戻し出し、
その後安心して普段通りに食べてくれたのでした。
ハウスにオヤツを投げ入れてそのスキに出かけるところ と思ったら忘れ物に気付きいったん返してもらおうと・・・ 取られたくなくてまさかの丸飲み!! もう無理、もう取れないので「食べてよし!」の指示 にゅ~っと出してその後はゆっくり食べてくれました。。
私はガクガクブルブルで、出掛ける気など一気に無くしてしまいました。
でも悪いのは私です。モモには何の罪もありません。

モモは、私が出掛けてしまうのが寂しくて悲しくて、ヒンヒン泣きながらガムを食べていた事もあるのですが、
(玄関で靴を履いていると聞いた事のない妙な声ががしたので「何事か!?」と戻って見たら、可哀想に泣きながらオヤツを食べていたのですよ。)
それはそれ、オヤツはオヤツなんですね。。
楽しかろうが悲しかろうが悔しかろうが、食べるったら食べるのです。

知り合いの犬では、食べている物を取るフリをしただけでも慌てて完食しようとし、不幸にも喉を詰まらせてしまい、命の危機に陥ってしまった事があるという話も聞きました。
彼らの大半は、私たちの想像も及ばないほど食べ物に対して強い執着を持っているのです。
稀に食べ物に対して全く執着を持たない食の細い子もいますが、そういう子は何かあっても食べ物で釣ることが出来ず、
それはそれで苦労することもあります。
(近所に住むノゾミちゃんという子がそういうタイプのワンちゃんで、脱走時、オヤツで釣ろうとしてもまるで興味を示してくれず、飼い主さんがナカナカ捕まえられずに大変苦労している所を見た事が3回あります。)

くれぐれも、一度与えた食べ物を途中で取り上げるような事はしないで下さい。
冗談ではなく、本当の大事故になってしまうかもしれませんからね★

Momo's Episodeモモのエピソード


モモとの暮らしは宝物。
犬とはこんなに知恵のある生き物
だったのかという驚きと、
犬とはこんなに色んなことを感じて考える
生き物だったのかという感動と、
病気やトラブルの経験談などをお伝えしたいです。

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